雑談(活発です)

【本を読もう】文豪・トルストイがおすすめする本まとめ①

トルストイ

こんばんは。今回も文豪がおすすめする本を紹介していきましょう。以前「水曜日のダウンタウン」という番組で、「お笑い芸人さんが一番面白いと思うこと、死ぬほど面白い説」というような趣旨の企画をやっていましたね。この記事は、それの本バージョンに当たるでしょうか。

前回は「ブラックスワン」著者ナシーム・ニコラス・タレブのおすすめする本をまとめました。ぜひご覧ください。タレブ氏についても、またまとめを追加する予定です。

 さて、今回取り上げる人物は、ご存じロシアの文豪トルストイです。『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などの小説に加え、『懺悔』『人生論』で展開した哲学・宗教論を実践し、社会にも大きな影響を与えました。一生思索を続け、迷い続けた人物で、82歳になってとうとう家出を決行、数週間後肺炎を発症し永眠しました。

トルストイ。一見怖いけど実は親しみやすそう。

 トルストイは、もちろん本を非常に読んでいたわけでありますが、自身が読んでいた本を、リストにして挙げているのです。それも、年齢に沿って、どんな本に影響を受けてきたかを挙げています。

今日は14歳ごろまで、そして14歳から20歳までをまとめてみました。他は後日まとめていきたいと思います。

14歳ごろまで

①プーシキンの詩(特に『ナポレオン』という作品)

ご存知偉人プーシキン。ロシア文学で最も偉大な人物と言っても過言ではありません。


『ナポレオン』は残念ながら、探した限りでは日本語版が見つかりませんでした(全集などにはあるかもしれませんが)。

英語版でよければ(ロシア語よりは読めると思いますので)以下サイトから見てみてください。https://www.napoleon.org/en/magazine/napoleonic-pleasures/napoleon-by-alexander-pushkin/

②千夜一夜物語 (特に「アリババ」と「カマル・アル・ザマンの物語」)

ご存知アラビアンナイト。この際一気に読んでみませんか?↓

③アリョーシャと黒いめんどり(ポゴレルスキー著)

The Little Black Hen by Pogorelsky

 もしかしたら小学生のときに読んだことのある方もいるかも。少年アリョーシャと不思議な力を持つめんどりのお話。概要だけつまめばよくある話かもしれないけれど、材料と、出来上がった料理とがまるで別物なのと同じように、ひとつの作品として素晴らしいのです。ぜひ読んでみましょう。

④ヨセフ物語(創世記37章~)

もちろん聖書がここで出てきます。トルストイが度々引用するのがこのヨセフの物語。あと個人的にはヨブ記もたまに出てくる気がします。

14~20歳

①ゴーゴリの作品

(外套、イワン・イワーノヴィチとイワン・ニキーフォロヴィチが喧嘩をした話、ネフツキー大通り、死せる魂、ヴィイ)

ゴーゴリもロシアの文豪です。トルストイやドストエフスキーに大きな影響を与えました。

ここに挙げている5作品は、ゴーゴリの有名作品ですね。他にも有名な作品には『狂人日記』や『鼻』などがあります。

『外套』は学生時代に読んで爆笑しました。その他の作品も、ツッコミなしで進んでいく、彼が描く人間世界は悲劇でも喜劇でもあり…

文化も違うし、人名もクソ覚えにくいですが、ゴーゴリの淡々とした語り口は個人的に馴染みやすいなあと思って読んでいます。

②群盗 (シラー)  Die Räuber

シラーの超有名な戯曲。

③エフゲニー・オネーギン (プーシキン)


プーシキンの傑作。オネーギンとタチヤーナを中心とした悲しい愛の物語。

韻文小説なので、散文訳で読むか韻文訳かで読むは悩みどころです。両方読みましょう。


今年、この作品が新国立劇場で上演されてたそうです。(プーシキンの作品をもとにチャイコフスキーが作曲したもの。トルストイが、作曲中のチャイコフスキーにアドバイスもしたそう)https://www.nntt.jac.go.jp/opera/eugeneonegin/

④猟人日記(ツルゲーネフ)

ツルゲーネフの代表作。貧しい農民の姿をありありと描き出した名作ですが、これによりツルゲーネフは逮捕されています。

私的ツルゲーネフのおすすめは『余計者の日記』です。

⑤センチメンタル・ジャーニー(ロレンス・スターン)

夏目漱石が初めて日本に紹介した、あの奇想天外、摩訶不思議、支離滅裂(にして筋の通った)な奇作『トリストラム・シャンディ』で有名なロレンス・スターンの作品です。
一応彼の旅行記のような内容なのですが、そこは一筋縄ではいかない天賦の才能、すごい力で読者を引き込んでいきます。

⑥ルソーの作品(エミール、新エロイーズ、告白)

以上ルソーから3冊。ルソーとトルストイって何となく似てると思うのですが、やはりトルストイはルソーの影響を多分に受けているそうです。

⑦山上の垂訓

山上の垂訓とは、マタイによる福音書5章「イエスはこの群衆をみて、山に登り…」からはじまるイエスが語る教えのことです。
トルストイと信仰の問題は切っても切り離せません。彼が二十歳前で出会ったこの山上の垂訓は、これからのトルストイの生き方に、一生つきまとっていくことになるのです。


山上の垂訓、読むだけなら一瞬で読めるので読んでみましょう。↓
https://www.jw.org/ja/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/%E6%9C%AC/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%81%A7%E3%81%AE%E4%BC%9D%E9%81%93%E6%B4%BB%E5%8B%95/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%9E%82%E8%A8%93/

以上です

 いかがでしたでしょうか?トルストイが「影響を受けた」としておすすめしている本を挙げてみました。今回は20歳まで。ロシア文学を中心としていますが、ルソーやキリスト教など、以後彼の哲学の根幹を成すものがすでに表れているのがわかります。

20歳以降の本もいずれまとめていきたいと思います。最後はトルストイ自身の作品でお別れしましょう。