コラム

【本を読もう】文豪・トルストイがおすすめする本まとめ③

トルストイ

私の好きな本の著者、がおすすめする本、というテーマで実はやっているこのまとめ、4本目の投稿となりました。1回目は「ブラック・スワン」作者タレブ。2回目、3回目はトルストイをまとめています。 いまだに閲覧数が0に近くて悲しいため、宣伝させていただきます。

 さて、読んでいただけましたか?今回の記事は、『文豪・トルストイがおすすめする本まとめ②』の続きです。①、②ではトルストイ自身が35歳までに読み、影響を受けたとしておすすめしている本をまとめてきました。今回はトルストイが35歳から、50歳ごろまでに影響を受けたものを挙げていきます。

①ジョージ・エリオットの小説

 ジョージ・エリオットは、優れた心理描写作品で文名を高めたイギリスの作家です。男性名ですが実は女性。意図的に正体をかくしていたのだそう。Wikipedia的な紹介ですが、代表作は『ロモラ』『サイラス・マーナー』など。

②アントニー・トロロープの小説

とろろのような名前のこちら(失礼)、アントニー・トロロープさん。
イギリスの小説家です。彼に関しては、作品よりも執筆法が有名なんです。それは、郵便局員として忙しく働くスキマ時間をストイックに利用するもの。「朝食のため身なりを整える前に執筆作業」する。こうした徹底した仕事ぶりにより、締切に苦しんだこともなかったそうです。

③ブイリーナ

 ブイリーナ。聞いたことがなかったので調べました。こちらは古くから伝わる古代ロシアの英雄叙事詩だそう。

④アナバシス (クセノポン 著)

古代ギリシャの作品が出てきました。

『アナバシス』とは、“Ἀνάβασις”=「アナ(上に)+バイノー(行く)+シス(語幹)」で、つまり上に行くこと、上り、という意味です。何が上りなのかは読んで考えましょう。というのもよくわからんので。
作者のクセノポンは、プラトンとほぼ同じ時代に生き、ソクラテスの弟子でもありました。ではアナバシスも哲学書かというと、ところがどっこい迫力満点の戦記(ぽい)。

概要はこんな感じ。
俺たち(クセノポン自身も含まれている)強すぎて戦争余裕で勝っちゃうわ〜…え?うちの王子死んだの?敵に包囲されてる?寒い、食い物もねぇ、でも脱出してみせるぜ!

文章力の欠如によりうまく伝えられませんでしたが、なかなか筆力を感じる傑作です。


⑤レ・ミゼラブル (ユゴー著)

 ご存じ『ああ無常』。こないだ電車で隣の半ズボンの小学生がこれを読んでいて驚きました。寒いのに半ズボンだからというわけではなく、小学生向けの文庫が出ているようなのです。

以上です!

 以上、トルストイが35~50歳の時に影響を受けた本でした。35歳ごろのトルストイは何をしてるんじゃいというと、本を書いているのはもちろん、別に教育問題や農民の解放など、社会問題への取り組みにも目覚め始めている頃なのです。その一方で40代~50歳までにすでに『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』を書き上げています。

しかし、このころから彼は苦しみ始めます。人生は儚い、書き上げた作品・積み上げた名声になんの意味があるだろう?そんな苦悩を抱えたトルストイが読んでいた本は、次回、ご紹介することになります。