コラム

【本を読もう】文豪・トルストイがおすすめする本まとめ②

トルストイ

私の好きな本の著者がおすすめする本、というテーマで実はやっているこのまとめ、早くも3本目の投稿となりました。1回目は「ブラック・スワン」作者タレブ。2回目はトルストイでした。 あまりに誰も見ていない記事で悲しいため、宣伝させていただきます。

 本日は、↑の記事(第2回)の続きです。20歳から35歳までに、トルストイが、「影響を受けた本」としておすすめしているものを集めました。

①アレクセイ・コリツォーフの詩作品

Aleksey Koltsov’s poems

コリツォーフ(1809-1842)は、ロシアの詩人です。

日本ではあまり知られていないかもしれません(私もそんなに知りません)。

ロシアの『ロバート・バーンズ』という異名もあるそうで、農奴をテーマにした作品が中心になっています。

調べていくうちに、我々に親しみ深いものを見つけました。チャイコフスキーの『四季』です。全12曲からなる作品で、1月から12月までの季節の移り変わりを表現しています。

月ごとに作曲のモチーフとなったロシア文豪の詩作があるのですが、そこにコリツォーフの詩が登場するのです。詳しくは下記をご覧ください。(7月です)
http://www.worldfolksong.com/sp/classical/tchaikovsky/seasons.html

② フョードル・チュッチェフの詩作品

Fyodor Tyutchev’s poems


こちらもロシアの詩人(兼外交官)です。

彼の叙情詩の1節に、有名な言葉があります。“ロシアは頭ではわからぬ”。(silentium!より)

単純に、“はいはいロシアロシア”のような「ロシア意味不明」というだけの言葉なのでしょうか?

もっと奥深い釜底で我々を待ち構えている言葉なのでしょうか?

③オデュッセイア・イーリアス(ホメロス)

存在したのか、一人だったのか、様々な思惑が渦巻く紀元前8世紀末のギリシャ詩人、ホメロス。

その中でも、『オデュッセイア』・『イーリアスは』知らぬ者はいない二大叙事詩です。トルストイでなくても、文学者ならだれでもお勧めするに違いありません。

④パイドン・饗宴(プラトン)

西洋最大の哲学者、プラトンから2作品。

哲学では必読書でしょう。特に『パイドン』。

パイドン、という題名はソクラテスの弟子の名前で、彼や仲間がソクラテスの死について対話するという形で書かれています。プラトン哲学の重要キーワード「イデア」や「魂の配慮」などもこの作品に出てきます。

⑤ノートルダム・ド・パリ(ユゴー)

言うまでもなく『ノートルダムの鐘』として有名な、フランスの小説家・ユゴーの作品。演劇、映画としても大ヒットしています。

⑥ヘルマンとドロテーア (ゲーテ)

ドイツの文豪・ゲーテによる恋愛叙情詩。
純朴な恋愛を軽快に詠んだゲーテの快作です。自分で言っといてなんですが、快作、というのはあまりに過小評価なのです。なんにせよゲーテ自身が最も愛していた作品だそうで。

私はクソ長い、ゲーテの『親和力』をギブアップしたのですが、こちらは恋愛のメロディと詩のリズムに乗ってすらすら読め、しかも読んでいて楽しい。「ポケットに入る芸術」です。
さらに、じっくり読めばゲーテらしい洞察と言葉遣いがあちこちに滲んできます。そういうわけで、ゲーテなんて名前しか知らんという方にも、いないと思いますが顔しか知らんという方にもおすすめの一作です。

以上です!

 以上、トルストイが「20~35歳」に影響を受けた、としておすすめしている本でした。まだまだロシア文学、それと海外の有名な作品、といったラインナップですね。これから先いったいどうなっていくのか?またまとめていきたいと思いますので、お楽しみに!

最後は、またトルストイの傑作でお別れしましょう。